黒石いずみ教授による10周年記念事業関連企画|2019年2月11日
山形県新庄市で地域の方々と総合文化政策学部との10年の振り返りを行いました。
2019年2月11日に、雪深い山形県新庄市において、市の商工観光課、地元の高校生、まちづくり活動を行う市民、ユネスコに登録された祭りの担い手である組合の方々、また地元の商店街の方々をお招きし、これまでの10年間に及ぶ新庄市と総合文化政策学部の協定活動を振り返り、これからの活動についての議論を行いました。
学生たちや卒業生が活動報告と今後の提案、社会人としての感想と感謝を報告
総合文化政策学部の教員の黒石が、まずは10年間の交流活動の振り返りとそこで見出した都市と地域の文化交流の様々な視点やアプローチ方法の発表をしました。その後には、現在総合文化政策学部の1年から4年までの在校生たちが、それぞれのこれまでの活動の総括・報告と次の活動の具体的な提案について、しっかりとプレゼンテーションを行いました。
さらに、新庄に初めて訪れて以来何を学び、それをその後の社会人としての人生にどう活かしてきたか、これから新庄と東京の文化交流がどうあるべきだと考えるかについて、10年前に1期生として訪れた3人を含めて5人の卒業生たちも参加し生き生きと話をしてくれました。新庄での経験を懐かしみ新幹線で参加してくれた卒業生たちの姿を見て、また在校生たちの立派な発表を聞いて、新庄市市長をはじめとして各高校の校長先生や地域の市民の方々も、総合文化政策学部との長く豊かな交流を改めて喜んでくださいました。
報告会で行われたワークショップ
2018年には新庄市内の町歩きで製作した地元の魅力発見地図や、新庄祭りの取材で見出した江戸時代の羽州街道と祭りの関係についての地図と映像、また駅前のまちづくり調査のために行った「人地図」づくりについて発表しました。そして、祭りの保存とコミュニティの世代継承、駅前商店街の高齢化と過疎化対策、地域の食や生活文化を都市の交流、歴史的建造物や街並みの保存活用についてのグループトークを、総合文化政策学部の学生を中心に地元の高校生や市民と行いました。その成果や方向性、具体的な企画化については今後地元の方々や高校の先生たちも含めて議論し、今後の活動に活かしていこうと考えています。