青山学院アスタジオ地下ホールを会場とした同イベントは、2部構成で開催されました。第1部は、茂牧人学部長のオープニングのあいさつに続き、井口典夫教授が「総文創設10周年を振り返る:クリエイティブ経済と総文の教育」と題して講演を行い、ご自身の専門「クリエイティブ経済」との出会いが、世界的な建築家である黒川紀章氏との友人関係から生まれたといったエピソードを皮切りに、井口教授の考える「創造都市」について語りました。
大学のある青山(表参道)の出身である井口教授は、近隣に仕事場を持つ名だたるアーティストと交流があり、そうした方たちが本学部の学習にもご協力をいただく契機を作ってくださったこと。さらに、大学近隣の街づくりにも貢献されてきたことについても、理解することができました。
第2部は「第1回トークセッション:渋谷・青山 これまでの10年/これからの10年」。小林康夫特任教授をモデレータに、「都市」をテーマに研究・実践を展開する教授たちが、大学のある渋谷・青山について、各自の活動や見解を披露しました。
黒石いずみ教授は「文化装置としての都市空間渋谷を考える」、團 紀彦教授は「谷底にある渋谷駅から見る渋谷・都市政策」、鳥越けい子教授は「円山町で音風景を遊ぶ・渋谷を読む」というテーマで、多岐にわたる話題が提供されました。
続いて、コメンテーターの伊藤毅教授を交え、全員による自由闊達なディスカッション。普段の教室では決して聴くことのできない先生がたのライブ感あふれる意見の交換に、会場全体は大いに盛り上がり、さまざまな刺激を受けました。